メンタルケアの必要な感情労働とは
感情労働とは、体を使った肉体労働や頭を使う頭脳労働に並ぶ労働のカテゴリーで、感情を抑制してコントロールする労働のことを感情労働と言う。自分の感情を抑制して、笑顔で忍耐強く顧客満足を得るために働く接客業のような職業が、主に感情労働に含まれる。代表的な職業には、客室乗務員や医療関係や教育関係に営業職も含まれる。ただ、直接顧客と接する職業のみではなく、上司や人の顔色を見ながら緊張したり我慢したりすることの多い職業は、感情労働といえるだろう。SNSの普及や顧客満足度で企業イメージが左右される近年では、感情を抑制して顧客満足度を上げるようとするため、感情労働に含まれる仕事が増加している傾向にある。そのため感情労働に従事する人の、精神的負担やストレスが問題視されている。また感情労働はAIが代替えでできる仕事ではないため、感情労働従事者は自身の感情コントロールが重要になってくる。対策としては、仕事とプライベートをきちんと分けて、ストレス発散ができる環境を持つことだ。仕事をつらく感じるときは、自分の好きなことに投じる時間を作ったり、規則正しい生活で睡眠をしっかりとるようにしたり、感情をコントロールできるよう見直す必要がある。また企業側も従業員のメンタルケアを怠らないように、ストレスチェックを行うなどの取り組みをする必要がある。何故なら、感情労働でうつ病にかかってしまった場合は、労災認定されることもあるからだ。